N u m b e r 0 1
私たちよりずっと、気まぐれでいつも難解。
それが春という季節かもしれない。
穏やかな陽射しに誘われ、軽やかな服で
浮かれれば予想以上に凍えたり、
少し躊躇した装いで出かけてみたら
暖かな空気感には少し不相応に感じたり・・・。
どちらにしても肩をすくめて歩くことばかりで
季節を上手に楽しめない。
春風を受けて颯爽と街を歩く女性は
写真の世界では素敵だけれど、
現実は決してそううまくはいかないもの。
現代を生きる女性にとって、
おしゃれはただ美しく着飾るだけでなく
上質で、また機能的であることも大切。
さまざまなシーンをともに
歩んできてくださった女性たちに
N u m b e r 0 2
女らしい、とハンサム、は
相反するようだけれど決して対義語じゃない。
共通するのは大人の魅力を引き出す要ということ。
皆が素敵だと感じる女性は大抵、
この2つを同時に操れる人のような気がする。
ドレスのように裾にかけて広がるボリューム感。
肩に沿うようになめらかな曲線。
後ろのボタンをすべて開ければ
深いスリットからはドレスが美しくのぞく。
十分すぎるほどドラマティックな女らしさを、
袖のメンズライクなボタンの並びや
ノーカラーで新鮮に、ハンサムに、引き算。
女らしい、は古くへも転びがちだから、
いつも新鮮さが欠かせない。
これも歳を重ねて知った、大切なこと。
N u m b e r 0 3
決してコンサバになりたいわけじゃない。
でも行き過ぎたモード感で
人を寄せ付けないのも
なんだか今は気が引ける。
こんな気分で装いにまよったなら、そこに
足りていないのはきっと、強すぎない都会感。
ワイドなボックスシルエットや
メタリックなシルバーアクセントで思い切り
クールにまとめながら、どこかフェミニン。
そう思わせるのは、角のない大きめの襟や
手首を華奢に見せる太めの袖。
キリリとしたパンツスーツに重ねたって
決してドライには終わらない。
女らしさというものは、どんな時も
置き去りにしちゃいけない。
ふとした時にそれをほのかにでも自ら感じる
アイテムは、幸せを纏っているのと同じだ。
N u m b e r 0 4
トレンチって春になればきっと誰もが
纏いたくなるもののひとつ。
だから仲のいいあの子や知らない誰かより
ちょっとだけ一歩先に行けたら
なんだか嬉しい。
斬新なデザインも一度で印象に残りすぎる
プリントもアウターには不要。
削ぎつくしたミニマムの中に
ポンと残る何か。
美しい生地のテリ、構築的なシルエット、
密やかに印象を裏切る、遊びのディテール。
そんな繊細さがリッチ感を呼び、
纏う大人を知的に魅せ、
なにげなく周りと一線を画してくれる。
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私たちよりずっと、
気まぐれでいつも難解。
それが春という季節かもしれない。
穏やかな陽射しに誘われ、
軽やかな服で浮かれれば
予想以上に凍えたり、
少し躊躇した装いで出かけてみたら
暖かな空気感には
少し不相応に感じたり・・・。
どちらにしても
肩をすくめて歩くことばかりで
季節を上手に楽しめない。
春風を受けて
颯爽と街を歩く女性は
写真の世界では素敵だけれど、
現実は決して
そううまくはいかないもの。
現代を生きる女性にとって、
おしゃれはただ美しく着飾るだけでなく
上質で、また機能的であることも大切。
さまざまなシーンをともに
歩んできてくださった女性たちに
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女らしい、とハンサム、は
相反するようだけれど
決して対義語じゃない。
共通するのは大人の魅力を
引き出す要ということ。
皆が素敵だと感じる女性は大抵、
この2つを同時に
操れる人のような気がする。
ドレスのように
裾にかけて広がるボリューム感。
肩に沿うようになめらかな曲線。
後ろのボタンをすべて開ければ
深いスリットからは
ドレスが美しくのぞく。
十分すぎるほど
ドラマティックな女らしさを、
袖のメンズライクな
ボタンの並びや
ノーカラーで新鮮に、
ハンサムに、引き算。
女らしい、は古くへも転びがちだから、
いつも新鮮さが欠かせない。
これも歳を重ねて知った、大切なこと。
N u m b e r 0 3
決してコンサバになりたいわけじゃない。
でも行き過ぎたモード感で
人を寄せ付けないのも
なんだか今は気が引ける。
こんな気分で装いにまよったなら、そこに
足りていないのはきっと、強すぎない都会感。
ワイドなボックスシルエットや
メタリックなシルバーアクセントで思い切り
クールにまとめながら、どこかフェミニン。
そう思わせるのは、角のない大きめの襟や
手首を華奢に見せる太めの袖。
キリリとしたパンツスーツに重ねたって
決してドライには終わらない。
女らしさというものは、どんな時も
置き去りにしちゃいけない。
ふとした時にそれをほのかにでも自ら感じる
アイテムは、幸せを纏っているのと同じだ。
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トレンチって
春になればきっと誰もが
纏いたくなるもののひとつ。
だから仲のいいあの子や
知らない誰かより
ちょっとだけ一歩先に行けたら
なんだか嬉しい。
斬新なデザインも
一度で印象に残りすぎる
プリントもアウターには不要。
削ぎつくしたミニマムの中に
ポンと残る何か。
美しい生地のテリ、
構築的なシルエット、
密やかに印象を裏切る、
遊びのディテール。
そんな繊細さがリッチ感を呼び、
纏う大人を知的に魅せ、
なにげなく周りと一線を画してくれる。